センターについて

センターの概要

超音波検査は多くの診療科で様々な目的をもって実施されています。診療科にかかわらず、すべての医師が十分な検査技術を持っていることが理想ですが、一定の技術を習得することは必ずしも容易でなく、かなりの実地経験も必要です。検査適応範囲が非常に広く、技術進歩も速いため、それらすべてに習熟することも非常に困難です。検査件数は増加の一途で、すべての検査を医師が臨床現場で実施することは現実的でなく、さらに各部門に検査装置を用意することも非経済的です。
 また、当院では従来、検査部と放射線部が別々に超音波検査部門を持っており、設備や人材の有効利用という点で不利と言わざるを得ない状況でした。同一の検査が双方で実施されているなどの事情から、検査予約の管理等についてもしばしば混乱がありました。
 以上のような理由から、検査の質の担保と共に、能率よく検査を実施する必要性が提示され、院内に超音波検査を専門的に扱う部門が設置されました。

現在の業務は以下の通りです:

  • 外来・入院患者について超音波検査の実施
    院内実施のおおむね半数の超音波検査は当センターで実施しています。
  • 院内実施の超音波検査実施状況の把握・データ管理
    検査件数等は毎月集計・報告されています。
  • 院内超音波装置の管理・基本整備・故障や修理対応
    年一回、技師(超音波検査士)によって装置の点検が行われています。2021年には臨床工学部に設置された安全点検システムMARISに当センター登録のすべての超音波装置が登録され、導入年、故障・修理歴等の記録管理の簡便化・効率化が推進されています。
  • 新規超音波装置導入のサポート
    当センターの技師(超音波検査士)が介入し、要望装置の適正評価・相見積もりを行い、購入費の削減に取り組んで成果を上げています。

現在、当センターの検査は検査部と放射線部にそれぞれある検査室で実施されていますが、将来的には超音波検査装置・システム並びにスタッフを一元化し、物理的にも超音波診療センターとして統合すること目指しています。これによってより効率的で質の高い検査を提供できるようになり、患者サービスに貢献するものと考えています。

超音波診療センター沿革

平成26年1月16日 超音波診療センター準備会議
平成26年2月10日 群馬大学医学部附属病院超音波診療センター運営委員会内規 制定
 センター長  対馬義人(放射線部)
 副センター長 町田哲男(検査部)、宮崎将也(放射線部)
平成26年3月19日 第1回超音波診療センター運営委員会 開催
 今年度に至るまで毎年開催。
平成31年4月1日~ 副センター長 岡田顕也(検査部)、平澤裕美(放射線部)
令和4年9月3日 日本超音波検査学会 精度認定施設取得

精度認定取得の認定証

2022年度 精度認定証

2022年度 腹部領域評価証

2022年度 心臓領域評価証

2022年度 血管領域評価証

2022年度 体表領域評価証

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